うつヌケ感想
ベストセラー「うつヌケ」読みました。
偶然図書館で見かけたので借りた。
漫画なので読みやすかったー。ありがたや。文章だと頭に入ってこないから。
冒頭、「とにかく毎日つづくつらさ」「原因不明の恐怖と不安」などうつの症状はまさにその通りという感じで共感。
布団の上にうつモンスターがどどど…っと乗っているのもまさにそんな感じ。こいつらが乗っかってて起きられないのよ。
個々のエピソードも頷けるものが多い。でも結構バリバリ働いてて、うつになった後もスムーズに復帰してっていう人が多いかな。どん底エピソードはそんなに書いてない。エネルギーが高くて働くことを苦に思っていない人のエピソードが多い。その点は今のエネルギーゼロの私からすると「うつでも仕事してるだけでこの人たち偉い…」って思っちゃった。
一番共感したのは11話、うつの時かろうじて動く手で携帯をもってかけたのが、10年以上会話してなかったお母さんで、「苦しい、助けてかあさん!」と助けを求めたエピソード。
私もあれだけ毒親だと思ってた母親に今すがってるからな…。
他には、うつから抜けるためのヒントがいろいろ書いてあって、
・自分を好きになる
・自分を肯定してくれるものに近づく
・小さな達成感が得られることをする
・ささいなことでもいいから必要とされていると実感できる瞬間をもつ
などなど。私も自分のこと否定してばっかりだからなー。休職中「1日1回は歩いて10分のスーパーまで行く」っていうのは毎日やってて、これは達成感につながるのかな。
必要とされる感覚っていうのは1人だと感じるのが難しい。仕事したり他人としゃべったりしないと得られないよね。そういう感覚を感じられたら「生きてていいかも」って思えるんだろうな。
うつ病のことをわかりやすく書いてあって、何よりうつヌケした人たちのヒントが散りばめられているので少し希望を持てる本でした。